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ECBがスペイン国債を買い支えることはEU圏救済につながらない?

最近、少し疲労感を感じるので今日はいつも以上に手短に書こうと思う。
※後日修正する可能性あり

最近のマーケットで欧州危機が再燃し始めており、その標的はスペインとなっている。スペインの10年国債の利回りは上昇し一時は6%に近づく場面もあった。
そんな中、ECB理事からスペイン国債買い支えの可能性が示唆されると、スペイン懸念は一旦落ち着く格好となった。

しかし、ここでギリシャ危機の時を思い出して頂きたい。
ギリシャの国債は最終的にはCACを発動させて既存の国債を新規の国債(投資家にとって非常に妙味の薄い新規の国債)に転換されることで決着した。
この転換により投資家は75%近くの損失を受け入れることとなったわけだが、ECBの損失額はいくらがご存知だろうか。
答えは0円である(むしろ利益が出た可能性もある)。

ECBはギリシャを救済するために、大量のギリシャ国債をマーケットで買い支えており、最大のギリシャ国債保有者となっていた。保有割合は全体の25%程度と言われている。にも関わらず、ECBはギリシャデフォルトに際して損失は0円となっている。
これは、ECBだけが特例で事前に新発債と交換を済ませており、この交換がECBの負担0で行われたからである。

もしECBがギリシャ国債を買い支えていなければ、ギリシャはECBが保有していた25%の国債も新発債に交換することができたわけだ。
つまりECBの保有分は実質ギリシャ救済にはあてられていないことになる。

マーケットは既にこの経験をしているだけに、周辺国の債券を買い支えても、最終的にその国がデフォルトした時にECB保有分が実質救済にならないことを理解しているはずだ。

ユーロ圏が欧州危機の本質的問題の解決に着手するのは一体いつになるのだろうか…?

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  • 2014-07-01 06:19
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