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投資において誰の話を信頼するか?

昨日のマーケットではイタリア入札が注目を集めていたが、実は裏で重要な出来事が起こっていてそれを報道するメディアはあまりなかった。
今日はそれについて書こうと思ったが、年末だしたまには相場以外の話も書こうとずっと思っていたので、別のネタを書くこととする。


投資をするためには、情報交換や相場観の交換をいろんな人と行ったり、新聞やニュース、ブログ等を通して情報を受け取ったりするわけだが、一体誰の話を信頼するか、という話を今日は書こうと思う。


まず最優先させるのは、言わずもがな「自分」である。
自分の考えに信念を持てない人、つまり人の意見にすぐ流されてしまう人は投資をしないほうがいいだろう。


次に信頼するのは「実際にポジションを持っている投資家」である。
何事も現場の人間に聞くのが一番良い。これはプロ・アマ問わない。
むしろ自分のお金をリスクに晒している個人投資家の方がプロよりも生々しい相場観を持っていて面白い、と僕は考えている。

ただし「損切りできない投資家」に限っては例外である。
含み損を抱えたポジションを塩漬けにしているような投資家の言うことは聞く必要がないだろう。


「アナリスト」の意見も非常に貴重である。
彼らは実際にポジションを持っていないので、現場の相場観とはやや乖離することがあるが、彼らの分析力や知識量などは現場のトレーダーより遥かに高い。また、マーケット参加者の多くが彼らのレポートを読んでいれば、そのレポートがマーケットコンセンサスになりやすいので、彼らの考えを知ることは必要不可欠なことだ。

しかし注意しなければいけないのは、情報をしっかり見極めなければいけない、ということである。
アナリストほどの頭脳を持てば、どんな相場観にでもそれらしい理由を作ることが可能である。
例えば、会社の方針で円安方向のレポートを書かなければいけない場合、本人が円高だと思っていても円安になるもっともらしい論理をレポートに書いてくる。
アナリストの相場予想がほとんど外れるのはこの辺りに原因があるのだろう。

つまり、アナリストのレポートを読む上で重要なことは、結果ではなく中身を知ることである。彼らの結論が間違っていたとしても、その結論に行き着く論理は正しいので、正しいマーケットの論理をおさえることに注力すべきだと思う。


次に「エコノミスト・学者」である。彼らの意見も大変参考になる。
もちろん彼らもほとんどが自らポジションを取っていないだろう。中には個人投資をしている人もいるかもしれない。

しかし、彼らは専門分野として長年自らの研究領域を追い続けているわけなので、その分野の情報において彼らの意見を参考にしない手はない。
特に、中国などの新興国についてはなかなか情報が取りづらいので、中国を専門領域としている学者の意見などは大変参考になる。


最後に「ジャーナリスト(新聞・ニュース)」だ。
僕はほとんどのジャーナリストの意見には耳を傾けない(一部例外あり)。
正直、ジャーナリストの意見は投資など全く興味のない一般の人から意見を聞くことよりも意味がない、というよりも害だと思っている。

彼らはマーケット参加者でもなく、アナリストや学者のように深く研究しているわけでもない。彼らは現場のトレーダーや深い研究をしてきた学者などに取材を行い、現場の人間の考えのほんの表層を掴んでいるだけのように感じられる。
ましてや、その表層の知識であたかも全てを知っているかのように論じるので、一般の人をミスリードする記事が多く散見される。

しかし新聞やニュースなどは事実を知る上では非常に有益なツールだ。
だがそれ以上の便益はない。ほとんどのジャーナリストの見解などは読む必要はないと考えている。


以上、本年の投稿はこれで最後になります。
ご愛読頂いてありがとうございます。
来年もどうぞ宜しく御願い致します。

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  • 2014-07-01 05:54
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